裕木奈江 おやじキラーからイイ女へ
クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビューした女優、裕木奈江(37)が一時帰国し、7月31日、東京都渋谷区のNHKで、9月17日放送の「英語でしゃべらナイト」(月曜後11・0)の収録に参加した。
平成16年9月から1年間、文化庁の在外研修員として留学したギリシャでの体験談を披露。ヤギが草をはむ中でギリシャ劇を演じ、バッグ一つの旅でテント生活をしたといい、収録後のサンケイスポーツの取材でも、「農家の小屋を1カ月2万円で借りて安くて喜んでたら、ダニが出て大変でした」と愉快に続けた。
帰国後、一時消息がぷっつりと途絶えた。実は渡米してオーディションを受け、「硫黄島−」、現在、東京・恵比寿ガーデンシネマで公開中のデビッド・リンチ監督「インランド・エンパイア」(裕木は2日に舞台あいさつ予定)の役を得ていた。
20代ははかなげな印象で、“おやじキラー”とバッシングされたが、今や、ダニと寝た女。「日本語が通じなくなったら、自分の中から違う何かが出てきた。性格が変わりました」としみじみ。結婚8年の11歳年上のヘアメークアーティストの夫も日米で仕事をしており、「なかなか会えないけど、ケンカしなくて済む、と米国人の友達に話したら、本気で心配して。ニュアンスが通じないんですね」。文化の違いや言葉の壁にぶつかり、もまれ、しなやかな女性に変身していた。
1980年代末に映画女優としてデビュー。その後1990年代になってアイドル的な人気が出てテレビドラマ・CM・歌番組などテレビ番組での芸能活動にも進出し、ラジオ深夜番組のオールナイトニッポンのパーソナリティも勤めた。しかし、1993年に主演したドラマ、『ポケベルが鳴らなくて』の略奪愛的な役柄が契機となって週刊誌で「男性に媚びる女性に嫌われる女性」として槍玉にあがる。以後、女性誌やワイドショーなど各方面から連鎖的に同様の内容のバッシングを受け、社会現象のようになった時期もあった。
